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外国人観光客が日本の文化やマナーを楽しく学べるアプリを開発

  • インタビュー
  • 2026.05.13
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プロフィール

JTB賞受賞
企画名:Nihon Go!! ~Know manner, No trouble~
同志社大学 政策学部 2年
井上 元貴 さん、佐々木 那乃 さん
藤川 真悠子 さん、許 禎珉 さん

※本記事は「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション」の受賞者インタビュー記事です。
本コンペは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。

「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(15組)、審査員特別賞(2組)の計20組が表彰を受けました。

この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。

身近な課題感を解決するアプリを

――「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション(ビジコン)」に出場したきっかけを教えてください。

井上さん:私たちは同じ大学のゼミ仲間です。私たちが所属するゼミでは、毎年先輩がこのビジコンに参加していて、私たちも先生から紹介されて参加を決めました。現在大学2年生で、就活の早期化の流れの中で「早めに何か動き出したい」「ガクチカを作りたい」という気持ちも後押しになったと思います。このチームは今回のビジコンのために作ったチームで、ゼミも始まったばかりだったので、みんなはじめましての状態からスタート。このビジコンを通じて関係性を深めていきました。

――今回受賞した企画の内容について、改めて教えてください。

佐々木さん:私たちが考えたのは、「Nihon Go!!(ニホンゴー!)」という学習型観光アプリです。外国人観光客のマナー意識を改善して、日本に住む人と外国人の方がよりよい形で共生しながら観光を楽しめるようにしたいという思いから生まれました。 私たちの所属する大学は京都にあり、外国人観光客が多い京都では、日常生活の中でも観光客のマナーに関する問題を目にすることもありました。こうした身近な経験から、「観光」と「マナー」というテーマに着目したのです。

許さん:私は大学から日本に留学しているのですが、高校時代から日本に何度か旅行に来たことがあります。そのときに、外国人観光客のマナーについて気になる場面を目にすることが何度かありました。多くの場合、外国人は悪意でマナー違反をしているわけではありません。おそらく日本の文化やマナーを知らないのです。もし知っていたら、マナー違反はしません。こうした経験をきっかけに、外国人観光客と日本の文化の間にあるギャップをどう埋められるのかを考えるようになり、この企画を発案しました。

外国人観光客1000人の声をもとに「実現可能性」の高いアプリを

――今回の企画立案にあたり、こだわったポイントはありますか?

藤川さん:アイデア立案にあたり、実際に外国人観光客の方にインタビューを行ったことが、この企画の大きな強みだったと思います。インタビュー人数の目標1000人を掲げ、メンバー全員で約1週間、京都のさまざまな観光地を回りながら、目標を達成するまで外国人観光客にインタビューを行いました。

インタビューをする前は、「外国人観光客はきっとこう考えている」といった推測をもとに議論していた部分も多かったのですが、実際に話を聞いたことで、企画を立てるための方向性が固まりました。外国人の方たちは、マナーを守りたいけど、本当の意味が分からないから守れない。日本の文化や習慣に興味があり知りたいと思っている。このようなターゲットの実像を踏まえたうえでアプリの機能を考えていきました。

井上さん:一般的なマナー啓発は、「こうしてください」と一方的に教えられるものが多く、受動的になってしまいがちです。私たちの企画でも当初はマナー啓発型の案もあったのですが、それだと外国人観光客は興味を持てず使ってもらえないのではないか、と考えるように。そこで方向転換を図り、観光客が自発的に情報に触れ、楽しく学べるアプリにしようと考え、みんなでアイデアを出し合いました。

――ユーザーの声を受けてどのようなアプリ機能を考えたのか教えてください。

藤川さん:1つは「豆知識」コンテンツです。日本の文化や習慣に関する豆知識を紹介することで、単にマナーを押し付けるのではなく、「なぜそのマナーが大切なのか」という背景である日本文化の理解を促し、自発的にマナーを守れるように工夫しました。 ほかにも、学習が進むごとにポイントがたまる制度や「ランキングシステム」を導入して、外国観光客の日本文化を学ぶ意欲をくすぐれるようなコンテンツを設置しました。ポイントが貯まると称号を獲得できたり、商品券のような形で還元できたり……という感じで、ゲーム感覚で「楽しみながら学べるアプリ」になったと思います。

井上さん:いろいろなアイデアが出る中でも、本当に実現できるのか、実際に使ってもらえるのか、という「実現可能性」を考えながら、機能を絞り込み、企画を練り上げていきました。実現可能性を考えるうえで「自分たちが旅行者だったらどう感じるか」という観光客視点を持つことも大事にしていました。 アプリに「豆知識」機能を搭載した理由も、自分たちが観光客だったら、「観光地に行くだけでなく、観光地の情報まで一緒に学べたほうがもっと楽しく旅行できるのではないか」という気持ちがあったからです。徹底的なユーザー視点を持つことで、日本文化を楽しく学びながら、一緒にマナーも守れるアプリにできたと思います。

許さん:私はデザインを担当しましたが、「Nihon Go!!」のキャラクターとして採用した柴犬のデザインにもこだわりました。キャラクターは「楽しみながら学べるアプリ」にするための重要な要素になると考えたからです。利用する方が柴犬キャラクターにいかに親しみを持ってもらえるかをイメージして、デザインしました。

それぞれの強みを活かして楽しく作り上げられた

――関係性がないメンバーでのチーム参加でしたが、どのように進めたのでしょうか?

藤川さん:それぞれの強みを活かして「この部分はこの人」というように自然とポジションが決まっていきました。そのおかげで、お互いの強みを補い合いながら、楽しく協力して進めることができたと思います。例えば、アプリのデザインは許さんが、新しいアイデアを積極的に出して企画を前に進めてくれたのは、佐々木さんや井上さんです。私はプレゼンテーションや原稿作成など伝える部分を担当していました。

許さん:今回のビジコンを通して、改めてコミュニケーションとグループワークの大切さを実感しましたね。どんな人でもひとりで完璧にすべてをこなすことはできません。それぞれの強みを活かして協力することで、より完成度の高い作品をつくり上げることができました。今回の企画もひとりでは決して実現できなかったと思います。

――グランプリファイナルイベントの感想を教えてください。

佐々木さん:グランプリファイナルの決勝に向けてブラッシュアップを重ね、ベストな状態で挑んでいたので、決勝会場でプレゼンができなかったことは率直に悔しい気持ちがありました。ただ、他チームのプレゼンを見たら納得できて、他チームのプレゼンから学ぶことは大きかったですね。

藤川さん:他チームのプレゼンを見た際に、「収益性」や「実現可能性」の観点でまだまだ詰めが甘かったことを痛感しました。他チームのプレゼンから、思考を深めることや、多角的な視点で物事を見ることの大切さを学べたと思います。ただ、受賞を目標にここまでみんなで頑張ってきたので、JTB賞という賞をいただけたことは、素直にとてもうれしかったです。「観光」というテーマで、フィールドをしっかり調査した企画だったのを評価してもらえたのだと思います。

学びや悔しさを胸に次のステージへ

――この経験から学んだことや、これからの大学生活や社会に出た際に活かしていきたいことを教えてください。

井上さん:今回のビジコンに出場して、やはり「実現可能性」について、まだまだ詰め切れてない部分も多かったと思います。この悔しさや学びを今後控えている別のビジコンで活かして、さらに成長していきたいと思います。

許さん:今回のアプリ企画のプロセスを通じて、企画職に興味を持つようになりました。企画立案やチームで協力して取り組んだ経験は社会に出ても活かしていけると考えています。

藤川さん:私は「言語化する力」や「創造力」の大切さに気づかされました。ネットには情報があふれ、生成AIでなんでもつくれる時代ですが、やはり自分たちの考えでしか生み出せないものは必ずあると実感しました。この「何かを生み出す力」は、社会に出てからも絶対に役立つものだと思うので、学生のうちにさらに磨いていきたいと思います。そのためにも、もっといろいろなことにチャレンジして視点を広げていきたいです。

佐々木さん:企画立案を通して実現可能性や独自性、新規性といった観点からアイデアを考え、社会にとって意味のあるものにしていくプロセスを学べたのは印象的でした。企業の方たちは、普段から仕事として日常的にこういうことを考えているのだと思うと、仕事の奥深さを実感しましたね。また、今回のビジコンの企画を考える過程で、人を動かすための理論として「行動経済学」という学問分野に興味を持ちました。今後も行動経済学を学びながら、次回以降のビジコンで実践していきたいです。

――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。

許さん:私からは「努力する者は楽しむ者に勝てない」という孔子の言葉を伝えたいです。半年以上の長い期間にわたるプロセスでは、大変なこともあります。でも、取り組む中で新しい発見や成功体験を得ることができ、それが楽しさに変わっていきました。皆さんもぜひこのプロセスを体感してみてください。

佐々木さん:このビジコンは、私たちのように、初めてのビジコン参加者におすすめのビジコンです。自分の思考力やプレゼン力、論理的に考える力などを企業の方に客観的に見てもらえる機会はなかなかありません。自分の成長につながる経験になるので、もし参加を迷っている人がいるなら、ぜひ挑戦してほしいです。

井上さん:僕も初めてビジコンに参加する人におすすめしたいです。このビジコンでは、チームごとにメンターの方がついてアドバイスをくれたり、発表のあとに企業の方と直接話すことができたりと、参加者にとって恵まれた環境が用意されています。初めてで自信がない人でも安心して挑戦してみてください。

藤川さん:このビジコンは、社会に目を向けるきっかけになるイベントです。学生にとって、社会に出る前の入り口のような経験にもなるのではないかと思います。自分の創造性を大切にしながら全力で取り組んでみてください。

※掲載情報は2026年3月時点の内容です。

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