プロフィール
企画名:Snow Relief
北見工業大学 工学部 2年 佐藤 希美 さん
椙山女学園大学 教育学部 2年 伊藤 美幸 さん
※本記事は「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション」の受賞者インタビュー記事です。
本コンペは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(15組)、審査員特別賞(2組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
昨年の悔しさから2人で参加を決めた
――「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション(ビジコン)」に出場したきっかけを教えてください。
伊藤さん:私たちは高校の同級生で、いまは佐藤さんが北海道在住、私が愛知県在住とお互い別々の大学に進んでいます。地理的な距離があっても一緒に参加できる全国規模のコンテストを探していたなかで、このビジコンを知りました。昨年もこのビジコンに一緒に参加していたのですが、昨年は予選会で1位になれず、グランプリファイナルの会場でのプレゼンがかないませんでした。後から、予選の結果は1位と2位の瀬戸際でギリギリ1位になれなかったと聞き、その悔しさから今年も参加したいと考えました。
佐藤さん:私も昨年から参加していて、自分にとってプラスになる経験だったので、今年も参加を決めました。昨年は初めてのビジコン参加で、何もわからない状態でしたが、アプリ制作を担当する中で「これをこうしたらよかった」という気づきがあり、それが悔しくて再挑戦したいと思いました。
――今回受賞した企画の内容について、改めて教えてください。
佐藤さん:私たちは、「Snow Relief」という雪国で暮らすにあたっての課題を解決するアプリをつくりました。簡単に言うと「雪かきができない人」と「雪かきを手伝える人」をマッチングさせるアプリです。さらに、冬道を車で走る際の凍結や視界不良などの危険な道路情報を地図上で共有・表示することで事故防止を支援する機能も追加しました。
――今回の企画立案にあたり、工夫したことはありますか?
佐藤さん:私は画面制作を担当したのですが、ひと目でわかりやすく複雑な操作を避けることを心がけました。メインターゲットは、 働いている方や妊婦さんなどの比較的若い世代を想定したので、スマホは使いこなせる人が多いと思いますが、 利用のハードルを下げることを第一に考えました。特に道路の危険情報表示画面では、パッと見てわかるようなデザインを心がけましたね。
伊藤さん:私は昨年のリベンジとして、マネタイズ面を重点的に考えました。昨年の教育系アプリ企画では、「教育への熱意」を前面に出して伝えましたが、企業の方から「公立学校が本当に受け入れてくれるのか」というフィードバックを受け、ふと我に返りました。そこで、今年はマネタイズの実現可能性を追求しました。
今回の企画では、立案当初は高齢者の方をメインのターゲットに考えていたのですが、検討していく中でいくつか課題が見えてきて……。一番大きかったのは、スマートフォンの利用状況です。データを見ると、高齢者でもスマートフォンを持っている割合自体は高いのですが、実際には「電話だけ使っている」というケースが多く、アプリを使いこなせるとは限らないことがわかりました。
そこで、ターゲットを妊婦さんや仕事が忙しくて雪かきをする時間がない社会人に変更することに決めました。こちらのほうがアプリ操作に慣れており、サービスを利用してもらえる可能性も高いと考えたからです。
客観的な視点で情報を整理することの重要性を学んだ
――今回の企画を考えるうえで大変だったことは?
佐藤さん:雪かきのニーズに関する正確な調査データや文献を見つけることが難しかったですね。情報収集のため、直接自治体にメールで問い合わせをするなど、試行錯誤していました。ここで、メールの書き方や電話での対応など、ビジコンだけでなく将来社会人になっても必要な力が身についた気がします。また、学生のリクエストに対して、自治体が真摯に対応してくれることも大きな発見でした。
――今回のビジコンに参加して学んだことや得たことがあれば、教えてください。
伊藤さん:雪国出身ではないため、雪の課題を理解することが困難でしたが、わからないことから逃げずに向き合うことの大切さを学びました。「スノーシェルター」や「パーキングシェルター」などの専門用語も初めて知りましたが、逆に審査員も雪国出身でない可能性を考慮し、専門用語を噛み砕いて説明することで、何も知らない人でもわかるような工夫ができたと思います。
佐藤さん:企業の方から、完全に雪かきするか、歩ける程度でよいかといった「雪かきの程度」を設定することでマッチング率が上がるのではないか?という指摘を受け、プロトタイプに反映したのをよく覚えています。こうした小さな課題解決のサイクルを回すスキルが身につきましたね。また、競合調査をした際に、Google Mapsに「パーキングシェルター」の位置が表示されることを発見するなど、既存サービスの機能を詳しく調べることの重要性を学びました。
伊藤さん:プレゼンテーションの準備では、私が台本作成を担当しました。最初に時間を考えずに台本を作成したところ、12分の長さになってしまい、発表時間の7分に収めるために情報を削る必要がありました。メンターさんからのアドバイスで、重複している内容を削除していく作業を通して、客観的な視点で必要な情報を選別することの重要性を学びましたね。
初心者にも参加しやすいビジコンです!
――この経験を、これからの大学生活や社会に出た際にどのように活かしていきたいと思いますか?
佐藤さん:2度のビジコン参加を通して、大雑把な考えを具体化すること、多角的な視点から物事を分析すること、限られた時間で取捨選択することを学びました。これは、大学のレポート作成や社会人になったときの仕事でも必ず役立つと思っています。
伊藤さん:私は2度目のビジコン参加で、挑戦することから逃げずに向き合う姿勢の大切さを学びました。先ほどもお伝えしましたが、今回はずっと「雪国の課題を自分自身がよく理解できていない」という悩みを抱えながら企画を進めていました。そのとき、「わからないからやらない」と逃げるのではなく、わからないなりにその課題と向き合ってみようと考えたのです。実際に調べたり、話を聞いたりしながら考え続けた結果、このような賞をいただくことにつながったのではないかと思っています。今後も困難なことから逃げずに、積極的に挑戦していきたいですね。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
佐藤さん:ビジコン参加を通して、悩みながらも最後まで、企画を完成させる経験の価値は本当に大きいと思います。途中でやめずにやり通すことがなにより重要です。全力で何かをやり切る経験を通して、必ず成長できると思います!
伊藤さん:このビジコンは、初心者にも参加しやすい制度が充実しています。メンター制度やサポート体制が本当にしっかりしています。私は週1回、メンターさんからZoomでアドバイスをもらっていました。他のビジコンにも参加した経験がありますが、ここには特別なコミュニティがあると思います。また、ビジコンは経済学部系の学生だけが参加するものではありません。誰でも参加できます。興味があるなら、ぜひ参加してみてください!
※掲載情報は2026年3月時点の内容です。
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