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衰退する都市農業と大学生ボランティアをつなぎ、経済と健康の問題を解消する

  • インタビュー
  • 2026.04.08
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プロフィール

日清製粉グループ賞受賞
企画名:AGRIDENT:都市農業と大学生ボランティアのマッチングサービス
創価大学 経営学部 1年
横松 正広 さん

※本記事は「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション」の受賞者インタビュー記事です。
本コンペは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。

「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(15組)、審査員特別賞(2組)の計20組が表彰を受けました。

この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。

身近に感じていた複数の問題を同時に解決したかった

——「キャリアゲートウェイ2025-アイデアコンペティション(ビジコン)」に出場したきっかけを教えてください。

大学でお世話になっている先生から誘っていただいたことがきっかけです。ビジネスやキャリアに関係した他のイベントなどもいくつか教えてもらっていた中で、先輩たちが活躍していたこのビジコンに参加してみたいと思いました。当初はあまり深く考えておらず、せっかくの機会だからとりあえず挑戦してみようという軽い気持ちでしたね。

——ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。

都市農業と大学生をボランティアという形でマッチングさせる「AGRIDENT」というサービスを発表しました。「AGRIDENT」のキャッチフレーズは、「スキマ時間を“お金”ではなく、“健康”へ」。近年は物価高の影響もあって、経済的に余裕のない大学生が増加しています。そして、それが食費を削らなくてはならない一因になり、健康にも悪影響を及ぼしています。一方の都市農業は、大きな税負担や収益性の低さから人手不足が深刻化し、衰退が進んでいるという課題を抱えています。この両者をマッチングさせることによって、課題の解決を図れるのではないかと考えました。

農家側から学生の報酬としては、農作物の現物を渡すことを想定しています。市場に出すことのできない形の悪い野菜などを提供することにより、農家側の負担を減らしつつ学生にインセンティブを与えることができる仕組みです。

——このアイデアを思いついたきっかけはありますか?

私が育ったのは東京の中でも都市農業が盛んな地域で、小さい頃には家の近所に田畑があるのが当たり前の光景でした。しかし、最近はそうした土地にマンションや住宅が増加。都市農業が衰退しているのではないかという危機感を抱くようになりました。

また、自分に身近な社会課題として、大学生の経済的な余裕のなさがありました。アルバイトができるといっても「年収の壁」による限界があり、生活のために食費を削ることによって栄養が不足してしまう。アルバイトではなく農作物の現物支給があるボランティアという形であれば、若い労働力を活用して複数の問題を同時に解決できるのではないかと思いました。

実際のビジネスに落とし込んでいく過程で頭を悩ませた

——今回のビジコンを通じて苦労したことは?

企画の内容はもちろんのこと、実際にアプリを開発するところまで発表に落とし込むのは大変でした。アプリ上で表示される画面のイメージや、ユーザーが使いやすいデザインを考えるのは初めての経験で、自分にとっては非常に難しいと感じましたね。実際のビジネスにおいてはこうした展開についても考える必要があると知り、その複雑さを実感しました。

また、収益化の面でもさまざまな課題に直面しました。ボランティア形式にすることで参加者は増える可能性があるものの、金銭のやり取りが発生しないというサービスの特性上、実際に拡大していく際の収益源はどうするのかという問題に頭を悩ませました。地方公共団体からの助成金や食品メーカーによる広告の掲載といったアイデアに辿り着きましたが、本当に実現可能なビジネスモデルなのかという疑問については最後まで考えていました。

——グランプリファイナルの現場に参加してみていかがでしたか?

とにかく他の参加者の方々のレベルの高さに驚きました。段階的にマーケティング戦略を変えているチームもあり、「すごいなあ」という感想しか出てこないくらいでした。それほどハイレベルな参加者が集まっている中で、日清製粉グループの方から賞をいただけたことが本当にありがたかったです。企画について伝えたい情報が多かったので時間内に収まるか不安だったのですが、企業の方からはボランティアという形式のアイデアを評価してもらえたのは素直に嬉しかったです。一方で、自分としては「もっといいものがつくれたのではないか」という悔しさも残る結果となりました。

経営学部で専門的に学ぶための土台をつくることができた

——今回のビジコンに参加してよかったと思うこと、学べたと思うことは?

私は経営学部に所属しているので、他の学部と比較するとビジネスについて理論的に学ぶ機会は多いと思っています。しかし、自分の力でアイデアを考える場合には、さらに複雑な市場の流れを意識しなくてはなりません。今回のビジコンではデータを用いた調査やユーザーヒアリングなど実践的な取り組みを行なったので、現実のビジネスの難しさを肌で感じたことが成長につながったと思っています。また、自分のアイデアを他者に伝えることの難しさや、実際にビジネスを拡大していく際の展開について学べたことは大きな力になりました。

——この経験をこれからの大学生活でどのように活かしたいですか?

今後は経営学部での学びもより専門的な内容になっていきます。今回のビジコンで培った経験が土台としてあることで、今後学ぶ予定のブランディングやマーケティングといった知識についても理解しやすい状態で授業に臨むことができるのではないかと考えています。同時に、ビジネスの複雑さを感じたからこそ、「もっと学びたい」という意欲がわいています。大学で学ぶ理論とビジコンなどでの実践を組み合わせて、さらにビジネスに対する学びを深めていきたいです。

——最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。

今回のビジコンは学部を問わずに参加しやすいイベントだと感じていますが、特に経営学部の人には多くの学びがあると思います。実際のビジネスの流れを肌で感じることができますし、その中で自分の興味を見つけられる機会にもなるはずです。初めて参加する人にも手厚いサポートが用意されており、自分の考えていることをビジネスの形に発展させていくことができる機会なので、まずは気軽に参加してみてください。たとえ結果が振るわなかったとしても貴重な経験になることは間違いないと思います。

※掲載情報は2026年3月時点の内容です。

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