dodaキャンパス活用事例 Vol.39

早期化戦略にフィットしたdodaキャンパスの活用方法

株式会社エスプール/人材
株式会社エスプールは、「アウトソーシングの力で企業変革を支援し、社会課題を解決する」をミッションとする東京都のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業。人材アウトソーシングサービス、障がい者雇用支援サービス、環境経営支援サービス、広域行政BPOサービスなど、アウトソーシングに関連した9つの事業を展開している。
エスプールの新卒採用の特徴は、サマーインターンシップ、内定後インターンシップを軸に、入社まで一貫して学生の成長に寄与していること。26卒からは、2年生からの早期選考活動も開始している。早期化やインターンシップの背景にある採用への考えやダイレクトリクルーティングの活用について、新卒採用担当の中山様にお話を伺った。

業種:人材
規模:1,186名(2024年3月末時点。連結子会社を含める)
dodaキャンパスご利用の目的:母集団形成

内定承諾者数の確保と早期離職の防止

①採用活動の方針

近年の採用スケジュールと、スケジュールに関するお考えをお聞かせください

中山様:24卒の採用活動は4年生4月から、25卒は3年生6月から、26卒は2年生2月から、それぞれスタートしました。
24卒はいわゆる就活解禁日に合わせたのですが、予想以上に市場が早期化しており、ある時期には目標としていた内定承諾者数の3割も満たせていない状況でした。入社後の早期離職者も多かったことから、採用活動全般を立て直す必要が生じました。
質も量も追うのであれば早期化への対応は必須。そう感じ、25卒は大幅に採用スケジュールを前倒ししました。結果として、魅力的な人材に数の内定を出せたため、早期の採用活動を26卒でも継続しようと決めました。

本格的な採用活動に先行して、低学年も参加できるイベントを開催したところ、2年生は30~40人も集まりました。この状況ならいけると踏んで、2月から採用活動を開始しました。

26卒の採用フローをお聞かせください

中山様:初期、中期、後期と時期別にフローを分けました
初期は3年生の夏頃までに接触できた学生さんが対象です。接触後、1~2日の短期インターンシップに案内し、自社ターゲットに合う学生さんは続けて長期のサマーインターンシップに案内。インターン中の実績を考慮して、採用を決定します。
中期は、3年生の夏以降に接触した学生さんが対象で、後期は、3年生の冬以降に接触した学生さんが対象。それぞれ、集団説明会や書類選考、面接と、スタンダードな流れで採用を決定します。

初期に実施するサマーインターンシップは、どのようなものなのでしょうか

中山様:大学の夏季休暇を利用し、自由に日付を選んで15日間出勤していただく有給の長期インターンシップです。当社はグループ会社が同じビルに入居しており、各社がインターンシップ生を募集しています。これらグループ会社を含め、学生さんに希望部署を聞いて配属し、期間を15日間かつ選択制としたのは、他社のインターンシップにも参加できるようにするため。当社の優先度が一番でなくても、遠慮なく参加してもらえるように設計しました。研修内容はほぼ実務と同じで、指導はもちろんありますが、入社後と変わらないタスクを与えます。

本物の学生目線で心をつかむ

②導入後の運用

初期フローの場合、インターンシップも内定もかなりの早期ですが、繋ぎ止めはどうされているのでしょうか

中山様:内定後インターンシップがその役目を担っています。先にお伝えした通り、当社はグループ会社のインターンシップも多く、グループ全体で常時10種類程度はインターンシップの求人を抱えているのが強みです。内定を承諾いただいたら、入社まで継続していずれかのインターンシップに参加いただいています。大学生活とのバランスを取っていただく意味で、シフトは週に1日・3~4時間程度に抑えていますが、今のところ強く効果を感じられています。
初期フローの方の場合、サマーインターンシップと同じ部署の業務を希望する方が約半数です。例えば、サマーインターンシップでサステナビリティ推進部に配属された方は、「自分が抜けると仕事が回らなくなるから」と、内定後に再び同じ部署を希望しました。サマーインターンシップで強度の高いタスクを与え、仕事や会社への理解を深め、内定を得る。そして内定後も、関心のある業務のインターンシップを続け、スキルを磨きながら入社を待つ。学生さんにとって学びが多い前向きな選考をつくれたと自負しています。

dodaキャンパスの活用で、工夫いただいている点をお聞かせください

中山様:オファー文は、常に学生目線を忘れずに考えています。例えば、初期フローで1・2dayインターンシップを案内する際は「サマーインターンシップにつながるもの」であることを強調し、サマーインターンシップを案内する際は「サマーインターンシップ経由の内定承諾者がいる」ことをそれぞれ強調しました。体験を通じてなにが得られるかを明示しないと、今の学生さんには共感してもらえないからです。就職活動を早期に始める学生さんは情報感度が高く、目が肥えていますから、なおさら注意していました。

また、例えばオファー文章についてのアイデアをもらうなど、内定承諾者を中心としたインターン生にもオファーに関わってもらっています。学生として価値観を共有しているからこそ、より響くオファーができるのではないかと期待しての試みです。単純な業務を与えているだけではインターン生の成長につながりません。そのため、オファー送付に関する目標を課すなど、可能な範囲で、私たちと同じ業務に取り組んでもらっています。

dodaキャンパスを導入されてよかったと感じる点はなんでしょうか

中山様:早期の母集団形成に対する強さですね。ナビサイトや他のダイレクトリクルーティングも併用しているのですが、短期インターンシップの説明会をはじめ、早期のイベントに参加した学生さんの約8割はdodaキャンパス経由で予約しています。
例えば、25卒は、24卒に工数をかけすぎた結果、採用ツールをいくつか減らす必要がありました。その際も、dodaキャンパスだけは外さないでほしいと決裁者に直訴したのを覚えています。特に低学年者に対してアピールしやすいdodaキャンパスがないと、今の施策は成り立ちません

これまで以上に資質にあふれた学生を多く迎え入れられた

③成功のポイントと今後

26卒の採用活動の手ごたえはいかがでしょうか

中山様:26卒は現時点で、一定の内定者数を確保できています。ただ、それ以上に質の部分で満足できているのが大きいです。インターンシップで実務を任せても、非常に飲み込みが早い姿勢も前向きで、まさに当社が求めていた人材ばかりでした。努力して早期化に対応した甲斐がありました。

採用活動の今後のご展望をお聞かせください

中山様:インターンシップの拡充にはこれからも力を入れ続けます。グループ会社の兼ね合いをはじめ、当社は比較的環境が整っていたとはいえ、受け入れには工数や人件費がかかるため、これまでの拡充もそう簡単ではありませんでした。ただ、インターンシップを通じて学生さんは大きく成長するものです。2024年度に入社したインターン生の中には、早くもリーダーに昇格している方もいます。新卒者が即戦力化するのはどの部署にとっても歓迎すべきことでしょう。採用活動におけるブランディングの面でも、インターンシップの配属先は可能な限り揃えておきたいところです。
今年度も各部署を計10回以上行脚し、インターンシップの受け入れをお願いしました。すでに協力してもらっている部署には継続をお願いしつつ、どんどん新規開拓し、より広い選択肢を学生さんに提供したいです。

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