①採用活動の全体像
中西様: 新卒採用者の流れからお話します。当社はいわゆる店舗型のチェーンストアでして、新卒で入社すると全員がアシスタントマネージャーという役職で配属され(生産部門配属も数名あり)、マネージャーに昇格するまでは基本的に店舗にて正しいオペレーションと店舗運営に必要なマネジメント力を身に着けていただきます。というのも、仮に商品開発やマーケティング/プロモーション部門、IT部門などをめざすとしても、現場を知らなければお客様が喜び、店舗が助かる企画提案をする力が備わっていかないからです。
キャリアの最初の時点から、必ずお客様への接客/調理を経験する。そこでやりがいや楽しみを見いだせないのであれば、入社後ミスマッチになってしまう。ですから採用の段階でしっかりと現場の説明をしますし、マネージャーとしてのやりがいや魅力についても伝えています。
一方で、長期的な視点で見た場合、当社は実に豊富なキャリアのルートを用意しています。当社はガストをはじめとした20を超えるブランドと3000近い店舗を抱えています。しかもそれぞれのブランドは、M&A等で増えたものではなく、すべてが自社開発で一から立ち上げたもの。もちろん、生産や物流もすべて自社で行っていて、メニュー開発については一つひとつのブランドに担当者がついています。特定のブランドのメニュー開発をめざすのもいいですし、工場で生産管理を行うのもいい。人事や総務、財務のようなバックオフィス業務に就くこともできますし、勤務地も全国どこにでもあります。そういったスケールの大きさ、選択肢の豊富さも、学生さんにはよく説明しています。
中西様:dodaキャンパスからの流入でも、ナビサイトからの流入でも、基本的にフローは変わりません。3年生の夏頃にかけてはインターンシップへの誘導を中心に、秋冬からは説明会への誘導を中心に進めています。
またインターンシップにはとても力を入れています。飲食店での仕事は見えている部分(接客や調理)のイメージがとても強いですが、当社では自社で開発、運営をしている領域が広いため、豊富なキャリアから自分の合った道を選択できます。将来的にはこういった活躍もできるんだ、外食産業といってもいろいろな働き方があるんだと理解してもらうために、例年様々なプログラムを用意しています。
例えばマーケティングや開発といった、職種別のインターンシップ。それから客数を増やすためにはどうすればいいかを考える課題解決型のインターンシップ。また面接対策や適性検査対策のプログラムに、役員の前で新規事業のプレゼンテーションを行う2daysインターンシップまで用意しています。加えて、なるべく多くの学生さんに参加してもらうことを意図して、プログラムの大部分は1・2年生の方でも参加できるよう設計しています。