dodaキャンパス活用事例 Vol.31

オファーの量も質も、少人数で担保
早期化の中で見えた、DRによる勝ち筋

日本総合システム株式会社/IT
日本総合システム株式会社は東京都文京区に本社を構えるシステム会社。親会社を持たない独立系の会社であり、流通、通信、製造、金融、海事など、多様なシステム開発に携わっている。また、その技術力を生かして、オリジナルのパッケージ製品も提供している。
dodaキャンパスを導入したのは2024年度。それまで複数のダイレクトリクルーティングを活用していたところを、dodaキャンパスに切り替え、一本化させた。25卒や26卒の採用活動ではすでに成果も上げている。その成果や運用のポイントを詳しく伺った。

業種:IT
規模:262名(2024年4月現在)
dodaキャンパスご利用の目的:母集団形成

認知度が低い

①採用活動の方針

ダイレクトリクルーティングを導入した背景はなんでしょうか

滝様:従来からの課題ですが、当社はBtoBの中小企業で、学生さんへの認知が広まっていなかったことです。当社の場合、説明会に参加した学生さんの80%以上が、その後の選考に参加しています。つまり、当社を知ってもらうことができれば採用活動の勝算は十分あるのですが、その知ってもらう工夫が、ナビサイトだけでは難しい。待ちの姿勢でいるしかないナビサイトの採用活動には、早くから限界を感じていました。ダイレクトリクルーティングであれば、当社から積極的に学生さんへアプローチできます。「知ってもらう」ことが課題である当社にとって、効果の高い手法だと期待しました。

dodaキャンパスは25卒・26卒の採用活動に向けて、2024年からご利用いただいています。導入されたきっかけはなんでしょうか

滝様:何年も前から他のダイレクトリクルーティングを複数導入していたのですが、母集団形成の課題がなかなか解決できなかったためです。新たなツールで心機一転、再挑戦したいと考えました。

活用するダイレクトリクルーティングは新たに選び直しました。複数比較して、特にUIやUXに優れていると感じたのがdodaキャンパスです。例えば、学生さんを検索したとき、目に留まった学生さんをまとめてオファー候補者のリストに入れられるので、「学生さんをじっくり探す時間」と「実際にオファーする時間」を分けられる。それぞれの工程を効率的に進められます。 

学生さんのプロフィールページも、UXに優れています。大学・学部・学科から自己PRまで、様々なデータが1ページに収まっていて、パッと見て「いいな」「次の方を見よう」とすぐに判断できます。クリック数も少なくてすむのでストレスがかかりませんし、日常的に活用するための細かな配慮が行き届いていると感じました。

また、ベネッセグループということで、高校や大学との関係性が深く、他社と比べて学生登録数数が多かったのもよかったですね。

少人数でも稼働できる体制を整え、オファーの質向上&目標送付量達成

②導入後の運用

2024年度は25卒と並行して、26卒の採用活動を早期に実施されたとのことですが、26卒の採用スケジュールをご教示ください

滝様:これまでの母集団形成や早期化に対する危機感が強かったことから、26卒は当社も動き出しを早めるべきだと考えました。具体的には、6、7月にインターンシップを開催し、8、9月に座談会イベントを実施。その後、10月から個別面談を実施し、希望者には早期選考を開始することを目標としました。

逆算すると、6月までにはある程度オファーを送っておいて、初期母集団の形成をすませておく必要がありました。

オファーについて、意識されたことをご教示ください

滝様:第一に、オファーの質です。オファーはただ送ればいいわけではなく、オファーを通じて当社に対する学生さんの関心を呼び起こすことが何より重要です。では、どうすれば関心を持ってもらえるのか。常にオファーの質を意識し、学生さんの反応を見ながら試行錯誤を続けました。

オファーを送る中で見つけた当社なりの工夫の一つが、オファー文の冒頭に、その学生さんのどこに惹かれたのかを明記することです。学生さんは一人ひとり、違った良さを持っています。その良さを自己PRから見つけて、コピペではなく、私たちなりの言葉で伝えることを心がけました。この工程を挟むようにしてから、開封率や承諾率が高まりました。

正直、はじめは送付に多少時間を要していましたが、次第にこちらの”褒める語彙力”も鍛えられていきました。送付スピードも上がり、今は一通あたり数分程度で送れています。 

第二に、オファーの通数です。当社が早期化に対応するのは26卒が初めてで、勝手がわからない部分も多々あります。だからこそ、余念のない通数を達成する必要があると考えました。

実際に、インターンシップの直前である6月は400通以上のオファーを送られています。オファーの質と量を同時に担保できたポイントはなんでしょうか

滝様:dodaキャンパスさんから教えていただいたノウハウや私が考えた方針を言語化し、1人/1か月あたりの目標オファー数まで決めたうえで、他の採用担当者2名と分担したことです。方針やノウハウは、具体的には「第1~3希望職種に、SEを挙げている学生さんにオファーする」「オファー文の冒頭でその学生さんの強みや魅力に触れる」といった内容です。私以外の社員でも、オファーを送りやすいよう社内連携したことで、注力すべきタイミングで滞りなく、かつ質を落とすことなくオファーの量を増やすことができました

早期化に対応していく中で、採用活動を見直すフックも発見

③成功のポイントと今後

25卒と、26卒それぞれの成果をご教示ください

滝様:25卒は途中からの利用でしたが、dodaキャンパス経由で1名に内定を出せました。非常に興味深いプロフィールで、スポーツ系の学部・学科出身で、運動部の全国大会に出場した経験を持っている方です。コツコツと、自分でPDCAサイクルを回せる資質がないととても達成できない実績でしょう。その資質は、当社が求めるエンジニア像とよく合致します。選考はとんとん拍子で進んでいきました。
26卒は採用スケジュール全体を前倒しして、早期からの採用活動にチャレンジしました。dodaキャンパスのオファー承諾者に夏のインターンシップを案内したのですが、オファー承諾した方のうち、約半数が参加してくれました。その後の選考移行率もナビサイトに比べて高く、期待通りの母集団形成を実現できました。

また、採用活動全体のポジティブな変化も2つありました。1つ目は、従来接点を持ちづらかった学生さんにアプローチできたこと。当社は中小企業で、待ちの姿勢ではなかなか学生さんの目に留まりません。これまでもダイレクトリクルーティングを活用してきましたが、ここまで目に見える成果を得られたのは、当社にとって大きな成功体験と言えます。

2つ目は、採用活動全体のPDCAサイクルを回しやすくなったこと。dodaキャンパスを利用する中で、オファーの開封率や承諾率といった定量的な面から、当社のアピールに対する学生さんのリアルな反応を見ることができました。こうした反応は、ダイレクトリクルーティングだからこそ得られるものだと思います。また、ここで得られた情報は、ナビサイトなど、ダイレクトリクルーティング以外の採用ツールでもどんどん活用していきました。

26卒は、新卒市場の早期化に対応できるよう、挑戦する年となりました。まだ道半ばですが、dodaキャンパスを通じて、すでに手応えは感じられています。内定をはじめ、さらに充実した成果を上げられるように、これからもチャレンジし続けます。

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