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従来の採用手法が通用しなくなった
①採用活動の方針
中田様:当社は北海道稚内市に本社を置く建設会社です。所在地が地方で、業界も狭いですから、中途採用での志望者はあまり多くありません。ですので、かねてより新卒者に重きを置いて採用活動に取り組んできました。
そうは言っても、dodaキャンパスの導入以前は、母集団形成の時点から長く悩んでいました。当時はナビサイト上や、主に札幌で行われる合同説明会を頼りに採用活動に取り組んでいたのですが、合同説明会にブースを出しても、人が全然来なかったんです。
定免様:私はちょうど2022年から採用活動に携わっているのですが、合同説明会に1日参加して、1人にしか着席いただけなかったのをよく覚えています。採用活動の難しさを痛感しました。
そうした状況で、中田が見つけてきたのがダイレクトリクルーティングでした。ダイレクトリクルーティングについては何も知らなかったのですが、新しい手法に挑戦する必要性はよくわかりましたから、いくつもツールを比較して、最終的にdodaキャンパスの導入を決めました。
定免様:一つは、サイトのわかりやすさです。使い方はもちろん、ネックになるはずである料金についても丁寧に説明されていて、信頼できると感じました。また、営業担当の方の「オファー後に面談を実施する企業が多い」という説明を受けて、学生と直接話す機会を多く持てると期待を膨らませました。
中田様:学生と接点を持てないことには、歯がゆさを強く感じていました。建設業は学生さんにとってイメージしやすい業界ではありません。一方で、面白さややりがいもたくさんあります。家屋や道路の工事はもちろん、冬の時期は除雪もしますし、災害の一次対応においても我々が責任を負う部分が少なくありません。稚内でも土砂崩れはよく起きますが、いの一番に駆けつけるのは我々です。加えて近年は「魚の家」といって、海洋生物の棲家をつくる環境に配慮した事業にも力を入れています。こうした建設業の魅力を学生さんに直接伝えられたらと、ずっと考えていました。
定免様:私が就職活動をしていた時代に、ダイレクトリクルーティングはありませんでした。今の学生さんも、どちらかといえば感度が高い人が活用しているイメージでした。そうした学生さんが、日本最北の地にある建設会社からオファーを受けて本当に開封してくれるのか、心配でした。
ナビサイトの場合、会社ページのアクセス数はゼロではありませんでしたから、学生さんに「見てもらえている」実感は、多少でも得られました。ダイレクトリクルーティングの場合、オファーを開封してもらえなければまったく接点を持てません。これまでの採用活動の経緯もあって、やってみて全然手ごたえが得られなかったらどうしようと不安視していました。
中田様:そうは言っても、手をこまねいていても何も進みません。半信半疑で始めたのが正直な気持ちです。
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