大卒者中心の新卒採用に切り替えたばかりで、母集団形成も内定出しも奮っていなかった
①採用活動の方針
珍田様:グッドライフケアホールディングスは、東京エリアで活動する「グッドライフケア東京」と、大阪エリアで活動する「グッドライフケア大阪」の事業を統括する会社で、採用活動はグループ全体でひとまとめに行っています。
創業から特に2010年代まで、当社の新卒採用活動は高卒者を対象に行っていました。ただ、今高卒で就職する方はとても減っています。また当社の場合は東北や九州から上京して就職される方が多かったのですが、初めて親元を離れて知らない土地で働くことはやはり大きなストレスになるようで、離職率も低くありませんでした。
当社は業界で決して大手の会社ではありません。そして業界自体も、人気とは言えません。ですから大卒採用には尻込みしていたのですが、これまでも専門学校卒の方や福祉系の大学を出ている方からの採用活動への問い合わせは、ちらほらとありました。それで物は試しと、2020年から、ナビサイトを通じて大卒採用をスタートさせました。
珍田様:ナビサイトに情報を掲載して応募を待つだけだったのですが、21卒は20人以上も採用できました。それで手ごたえを感じて、22卒と23卒はハローワークが主催する説明会を中心に、イベントにも積極的に参加しました。23卒のときは、dodaキャンパス以外のダイレクトリクルーティングにも登録しています。
ただ、22卒と23卒はまったくと言っていいほど採用できませんでした。今振り返ると、21卒で大量に採用できたのはたまたまというか、運がよかっただけなんです。タイミングよく人事に通じた社員が転職してきていろいろと動いてくれて。その人が退職してから、空回りが続きました。