①新卒採用にかける想い
業績をけん引する新卒社員の採用に注力
椎原様:医療専門のコンサルティングは当社がパイオニアのため、即戦力となる人材は転職市場にはほとんどいません。そのため、中途採用をしても、立ち上がりのスピードは早いとはいえ、一人前になるのに3~7年ほどかかってしまいます。
医療の世界は独特なので、新卒で初めから医療の世界の基準に合わせて育てていく方が本人にとっても負担が少ないです。
新卒の人材は伸びしろがあるので、適切にノウハウを教えて必要な経験を積み上げていけば、文学部出身の3年目の社員でも、医療法についての最新情報を率先して調べて社内共有するほどに成長します。
新卒から育てていけば、情報の細かい部分まで確認する頭の使い方が身に付きます。
だから新卒で優秀な人を採用して育てていくことにこだわっています。
このコロナ禍のなかでも売上高が25%伸びているのは、新卒から育てた優秀な若手が業績をけん引してくれているからです。彼らに対するお客様からの評価が高く、受注が全く減らないことが最大の要因です。
だから、新卒採用には今後も力を入れたいと考えています。
北様:コンサルタント職を若干名採用しています。
クライアントである医師の、開業から病院経営、ファイナンシャルプランニングに至るまで、多岐にわたる相談に乗る、高い専門性を要する仕事です。
椎原様:「気づく力」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」の3つです。
特に、気づく力がなければ改善提案ができません。問題点があることに気づき、論理的に改善提案をする力が求められます。
一方で、私たちが相対するお客さまは、医師というコミュニケーションの取り方に注意が必要な方たちです。相手の価値観に合わせられる高いコミュニケーション能力も必要です。
北様:一人前のコンサルタントに育てるためには、優秀な人材を、その人の個性に合わせて長期的に育てていく必要があります。そのため、お客さまのニーズに寄り添い抜くという当社の理念や価値観に合うかどうかも大切にしています。
椎原様:「気づく力」がある人は、自己PRのなかに問題解決をした実例を挙げています。学生時代に力をいれたことのエピソードのなかで、自ら問題発見をしているか。「これがキーポイントになるな」という重大な発見をしているか。といった点を見ています。
問題のキーポイントが何なのかはっきりしないことを書いている人も多いなかで、「気づく力」のある人は、部活やアルバイトの経験のなかで、問題を鋭く見抜いています。
さらに、優秀な人は、問題設定に対して、ゴールと具体的な改善プロセスや、改善した成果について、dodaキャンパスのプロフィールのなかにしっかりと書いています。
学生時代に何かに一生懸命取り組んでいれば、必ず問題に出くわします。その問題に気が付いて、具体的な解決策や手順を、協力してくれるメンバーと共有したり、自分の中で主張を立てたりすることで解決した経験を見ています。