まだまだ先行きの見えないコロナ禍、大学生生活も折り返しになり、就職活動に対して漠然とした不安を感じる方は少なくないのではないでしょうか?
「2024年卒の就職活動はいつからスタートするの?」
「準備はいつから始めればいいの?」
「新型コロナウイルス問題により、就活にどのような影響があるの?」
こういった疑問や不安を持たれていることかと思います。
今回は、そんな2024年卒の方に向けて、就職活動の全体的な流れやスケジュール、今からどのような準備をするべきかご紹介します!
また、コロナ就活を経験した4名の22卒の先輩の実体験を交えながら、「doda キャンパス」の活用法についても時期ごとに分けて解説します。
目次
2024年卒の就活スケジュール

インターンシップ、エントリー、ES(エントリーシート)、内々定など、言葉は知っているものの、詳細は知らないという方も多いかもしれません。
下記記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
▼参考記事
「就活の本番は3年生〇月から!?1,2年生に知っておいて欲しい“就活の全体像”」
2024年卒の就活スケジュールは、経団連(日本経済団体連合会)と政府を中心に議論され、2022年、2023年卒の採用選考スケジュールから概ね変更なしとされています。
つまり、これまで通り2023年3月から採用情報が解禁され、6月からは選考活動が解禁されることになります。
大学3年生向けに行われるインターンシップは、2022年の夏から開催されます。
2024年卒の就活はいつから始めるべき?

2024年卒の就活はいつから始めるべきだと思いますか?
コロナ禍の影響で就活のオンライン化が進み、説明会やインターンシップなど就活に取り組みやすくなるため多くの人がインターンシップに参加しようと挑戦します。
そんな中、選考で合格を勝ち取り、インターンシップに参加するためには「準備」が鍵となります。
よって、良いスタートダッシュを切るためには「早めから準備をしておくこと」が重要です。
しかしながら、「いつ頃何をすれば良いかがイメージ出来ないため、なかなか行動にうつしづらい...」という意見が大半かと思います。また、早ければ早いほど良いと書きましたが、やみくもに時間をかけるべき、ということではありません。
ここからは、納得して就活が進められる、内定までの流れと「いつ頃何をすれば良いか」について説明していきます。
【〜2022年5月】自己分析、ガクチカ・自己PR作成
2022年5月までは就活準備を完璧にして基盤を固めておきましょう!
年々、就職活動の早期化が進み、インターンシップの重要性が高まっています。
したがって、2022年5月までに就活準備が出来ているという事は、就職活動において大きなアドバンテージとなります。
2022年5月までにできる就活準備を大別すると3点!
1つ目は、必要なモノ・環境を揃えること。
プロフィールに使用する写真の選定・撮影、スケジュール帳の購入、自宅の通信環境の整備など、就職活動で必要になるモノ・環境は早めに揃えておくと良いでしょう。
2つ目は、自己分析をして自分を理解すること。
就職活動は「①自分を理解し ②自分を売り込む」ことが重要です。
「②自分を売り込む」はプレゼンスキルなどが必要になりますが、まずは自分を理解し、性格や強み・弱み、これまでの経験を言語化しないと始まりません。
22卒の先輩が実際どのように自己分析を行っていたのか、以下で紹介します。是非、参考にしてみてください。
22卒の先輩の自己分析方法
① どのような方法でやっていましたか?
(1)自分史(Aさん(私立文系/女性))
幼少期から現在までの出来事や嬉しかったこと、悲しかったこと、出会った人などを自己分析の本を参考に自分のノートにまとめていました。
そのノートのおかげで、現在の自分の負けず嫌いな性格やチャレンジ精神があるという強みを発見できました。
(2)モチベーショングラフ(Aさん,Bさん(国立文系/男性))
エクセルでグラフを作成しました。(Webのフォーマットを参考にしました。)
幼少期から現在まで感情の起伏を表して、「ここで感情が+になったのはなぜか」などと深堀り。
おかげで、自分はうまくいかないことがあったときに反骨精神で持ち直すことが出来ることに気付くことができました。
(3)他己分析(※)(Bさん)
インスタのストーリーでヒアリングをしてWordにまとめていました。
友人から見た「自分が他人と異なる点」、ここから内容によってそれぞれ強みと弱みに繋げました。
② 自己分析はどのくらい時間をかけましたか?
・週3日ほど各30分〜1時間。就活を終えるまで定期的に自己分析を行って、情報をアップデートしていました。(Aさん)
・他己分析は、1〜2時間くらい。
モチベーショングラフは、3時間くらいで作成しました。(Bさん)
(※)他己分析:友人や先輩などの他者があなたの性格や長所・短所などを客観的に分析すること
3つ目は、ガクチカ、自己PRを作成してみること。
2022年6月以降、インターンシップの選考で、エントリーシート(ES)の提出が求められます。
エントリーシート(ES)の質問項目は企業によって異なりますが、「ガクチカ(学生時代に力を注いだこと)」「自己PR」はどのような場面でも問われることが多いため、時間に余裕があるうちに作成しておきましょう。
質問項目の文字数も企業によって異なりますが、200文字〜400文字程度であることが多いので、まずは300文字〜400文字でガクチカ・自己PRを作成してみると良いでしょう。
300文字〜400文字の自己PRを作成することができていれば、部分的に削って200文字以下もしくは300文字以下にすることは簡単です。
▼参考記事
【ガクチカがなく悩む人必見】こんなガクチカもある!? 就活を終えた先輩が紹介する「ガクチカ経験10選」
自己PRが思い浮かばない。エピソードを見つける8つの方法
22卒の先輩のガクチカ、自己PRを紹介
① ガクチカを教えてください
(1)サークルのエピソード(Cさん(国立文系/女性))
100名が所属する“よさこい”のサークルで滞りのあった地域貢献活動を立て直したことです。
間接的に協賛金に関わる活動であったため、将来的なサークル活動の存続を担っていました。原因を深掘りし、施策に落とし込める点をアピールしました。
(2)アルバイトのエピソード(Dさん(国立理系/女性))
コンサートホールのアルバイトで新人研修を担当することになり、研修内容を従来のものから新しく作り直したことです。新人の負荷が軽減したことで、最終的には退職率の改善にも繋がりました。
さまざまな立場の人間を巻き込んだこと、状況を正しく分析する力をアピール。
加えて、数字をもとに結果や過程が分かるように書きました。一目で理解し、読んだ人が興味を持てるように意識していました。
② 自己PRを教えてください
(1)自分を信じて挑戦できる点をアピール(Cさん)
裏付けるエピソードとして、下記2つを書きました。
(ⅰ)高校時代、模試で英語2割だったことをバネに、校内選考のある海外研修に挑戦、選抜されたこと。
(ⅱ)大学時代、アルバイトでテレビ局のスタッフとして見知らぬ人に街頭インタビュー。1日で100人以上とコミュニケーションを取ったこと。
(2)機会を最大限に活かす追求心をアピール(Dさん)
どんな事柄にも面白い視点を持って得られるものがあることを見出し、取り組んできたことを話しました。
エピソードは資格のこと、バイトのこと、授業のこと、色々なことを少しずつ入れました。
自己PRは、いきなり書き始めるのではなく、他己分析をして書き始めました。
「doda キャンパス」活用ポイント① プロフィール完成度70%を目指そう!
5月頃の採用担当者は、23卒の採用活動がひと段落するまでは忙しく、24卒まで手が回らないケースもありますので、この時期にオファーが来なくても心配ありません。
自己PR、希望条件(希望業種、希望職種、希望勤務地)等を入力して、プロフィール完成度70%を目指して入力してみましょう!
プロフィール完成度70%を達成していれば、オファー獲得の確率が高まります。
▼参考記事
「中の人が語る、プロフィール完成度によってオファー数はこんなに違う」

【2022年6月〜9月】インターンシップ、業界研究、企業研究
2022年6月〜9月は、サマーインターンに参加してみましょう!
6月からは多くの企業でサマーインターンの募集がスタートします。サマーインターンにはさまざまなメリットがあるので、必ず参加するようにしましょう。
<サマーインターンに参加するメリット>
・自分の適性をより深く理解できる
・業務内容に直接触れることで業界・企業の理解が進む
・エントリーシートや面接時のエピソードになる など
サマーインターンは夏休みに行われることが多いため、期間は数日から1カ月以上まで企業によって異なります。
昨今ではコロナウイルスの影響で「1dayお仕事体験」という形を採る企業も増加。
プログラムも企業によってさまざまです。実践的な業務に直接関わるもの、新規プロジェクトの提案を通して業務理解を深めるものもあります。
また、秋〜冬インターンも開催されますが期間が短いケースが多くなっています。
サマーインターンは自分の適性や業界研究に直結する貴重な機会です。夏休みを有効に利用して、複数のインターンに参加してみると良いでしょう。
そんなインターンシップですが、闇雲にエントリー・参加をしてしまうと時間を無駄にする可能性も。
では、充実したインターンシップにするためには何が必要でしょうか。
それは、業界研究・企業研究です。
もちろん、インターンシップで一から理解するという形でも問題はありませんが、事前に業界研究や企業研究をし、知識をインプットした上で参加をすると社員の方に質問ができたり、より理解が深まったりします。
22卒の先輩の業界研究・企業研究方法を紹介しますので、是非生かしてみてください。
22卒の先輩の業界研究、企業研究方法を紹介
① 業界研究の方法を教えてください
(1)「業界地図」などの本で業界を理解(Cさん)
本を読んで自分の志向に合いそうな業界に注目しました。業界内でも分野が分かれているため、その違いを自分の中で明確にしました。
(2)説明会に参加(Aさん)
インターンシップに参加する前に一度さまざまな業界の説明会に参加して理解を深めました。現在はコロナ禍ということもあり、オンラインで定期的に説明会を開いていたり、youtubeで説明会動画を共有している企業が多かったので、気軽に知識を得ることができました。
② 企業研究の方法を教えてください
(1)企業のHPで基本情報をチェック(Aさん)
企業を知る上で一番初めにできることは「企業のホームページ(以下HP)を調べてみる」ことだと思います。企業のHPには、企業規模、事業内容、理念などの基本情報が載っているので、必ず確認して、スプレッドシートにまとめていました。
2)詳しい情報はOB・OG訪問を行う(Cさん)
基本情報を企業HPで得てから、さらにその企業で働くイメージを持ちたいと思った際はOB・OG訪問を行っていました。
直接在学中の大学の先輩に声をかけるのではなく、OB・OG訪問のアプリで探していました。
インターンシップについては、下記記事もチェックしてみてください!
▼参考記事
「インターンは参加までに何を準備すればいい?持ち物や服装は?」
企業研究のやり方を分かりやすく解説!就活や面接に使える企業研究の基本
OB/OG訪問のメールの基本マナー。シチュエーション別で解説
「doda キャンパス」活用ポイント② プロフィール完成度100%を目指そう!
2021年6月頃から企業のオファーも増え始めます!
プロフィール完成度が高い方が、オファーを受け取れる可能性も高まるので、サマーインターンのオファーを受け取るためにも、まずプロフィール完成度100%を目指しましょう(特に、プロフィール写真は必ず登録しましょう)。
またサマーインターン参加後は、経験欄を更新するのもおすすめです。
【2022年9月〜2023年1月】ES対策、面接対策
2022年9月〜2023年1月は、秋・冬インターンの参加と本番準備をしましょう!
秋・冬インターンに参加することで、漠然としていた働くことに対するイメージも徐々に具体化してくる時期です。
また、3月の情報解禁や本選考に向けての最終準備・調整期間とも言えます。
本選考では、自信を持った状態で臨めるよう、この時期にES(エントリーシート)対策と面接対策を完璧にしておきましょう。
22卒の先輩のES(エントリーシート)対策、面接対策を紹介
① ES(エントリーシート)はどのくらい出していましたか?
・インターンシップは、40社ほど。本選考は、20社ほど出していました。(Aさん)
・合計60社ほど出していました。(Bさん)
・21卒22卒両方経験していて、その合計なのであまり参考にならないかもしれませんが、60社くらい出していました。(Dさん)
② ES(エントリーシート)対策としてどのようなことを実施していましたか?
(1)「わかりやすいか」を再確認(Aさん、Bさん)
客観的に見てわかりやすいか、を意識して読み直していました。
わかりやすくするための方法として、結論ファーストや「」で強調するなど工夫をしていました。
(2)周囲の人に添削してもらう(Dさん)
自分をよく知る友達、就活を終えた先輩、自分のことを知らない社会人など、さまざまな属性の人に添削をしてもらっていました。
③ 面接対策は何をしていましたか?
(1)模擬面接に参加
・就活団体で週1回模擬面接に参加していました。(Cさん)
・友人と学生役、面接官役を交互にやって質問力と対応力を鍛えていました。(Aさん)
(2)面接対策イベントに参加(Bさん)
就活団体や大学主催の面接対策イベントに参加をしていました。
(3)頻出質問を対策(Cさん)
面接で聞かれるであろう、という質問を事前に予測。根拠や意図のある回答を作成し、簡潔に話す練習をしていました。
(4)実践の場で練習(Bさん、Cさん)
早期選考(1〜2月)を行う志望度低めの企業にエントリーし、目上の人と話す経験を積んでいました。
+αとして、企業によってはWebテスト・適性検査の案内が来るケースもあるので、テスト対策に着手する必要があるかもしれません。
▼参考記事
「SPI、CAB、GABとは?筆記試験の概要と対策法を徹底解説」
「doda キャンパス」活用ポイント③ プロフィール内容のブラッシュアップをしよう!
インターンシップを通じて志望業界に変化があった場合は、希望条件を更新してみましょう!
希望条件を更新することで、自分自身の求めるオファーが届く可能性が高まります。
特にこの時期は、秋・冬インターンのオファーはもちろんのこと、早期選考を始める企業のオファーが届くケースもあります。この時期のオファーは、自分自身の選択肢を広げる事にも繋がりますし、面接練習にもなるかと思います。
ログイン頻度も企業からオファーを受け取りやすくなるポイントなので、ぜひ定期的にログインしてみてください。

【2023年3月1日】採用情報解禁
2023年2月頃には、秋・冬インターンの参加企業から、イベント・面談等の案内が増えてくるかと思います。また、2023年3月1日からは採用情報が解禁され、エントリーや企業説明会の応募が一斉にスタートします。
2023年2月からは非常に慌ただしい日々になるので、2023年1月までの時間の使い方が就職活動の成否を分けると言っても過言ではないと思います。
「doda キャンパス」活用ポイント④ 企業のオファーが増加!
企業からのオファーが多くなる時期です。オファーが来た際には出来るだけ早く対応するようにしましょう。オファーへの対応方法については、以下の記事を参考にしてください。
▼参考記事
「【dodaキャンパス活用術】企業からオファーが届いたときの対応方法と連絡の流れ」
【2023年6月】本選考開始〜内定
6月からは本選考、面接が始まり、徐々に内々定も出始めます。
内々定とは「10月に内定(採用通知)を出す」という企業との約束です。内定は正式に契約を交わすことで、多くの企業は10月1日に内定式を行い、企業は「採用通知」を学生に渡し、学生は「承諾書」を提出します。このように「内々定=内定」ではなく、契約を交わした時点で内定となります。
また通年採用をおこなっている企業や秋採用を行う企業は、これまで解説してきたスケジュールとは異なります。しかし、就職活動は早めに準備をすることにデメリットはありません。就職活動を成功させるためにも出来るだけ早い準備を心がけましょう。
2024年卒の就職活動全体の流れを理解して準備を進めよう!
就職活動において「いつ頃」「何をすれば良いか」のイメージはつきましたでしょうか?
新卒採用は多様化・早期化しているため、就職活動の方向性(志望業種や企業、職種、大事にしたい価値観など)を早めに確立できるとベストだと思います。
就職活動の方向性を確立するためには、早めに動き出し、さまざまな出会いを通じて自分自身の考えを深めていく必要があります。
dodaキャンパスは、入力・更新するだけで皆さんに合ったオファーが届きます。
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