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多くの就活生がやってしまっている“古い就活”とは?|『新しい就活』の著者 佐藤裕にインタビュー!(前編)

  • 就活ノウハウ
  • 2020.02.17

【プロフィール】
はたらクリエイティブディレクター
佐藤 裕(さとう ゆう)

キャリア教育、就活、キャリア、はたらく価値観の専門家。
パーソルキャリアが運営するキャリア教育支援プログラム「CAMP」キャプテン、パーソルグループ新卒採用統括責任者、関西学院大学フェローなどに従事する傍ら、テレビやラジオ、雑誌にも活動の幅を広げている。
2020年1月に、『新しい就活 自己分析はやめる!15万人にキャリア指導してきたプロが伝授する内定獲得メソッド』を出版。

――「経団連が就活ルールを廃止したことで選考の早期化がより進んでいると聞くが、実態がよく分からず不安」という就活生の声をよく聞きます。「就活をどう進めていけばよいのか?」という誰もが悩むテーマについて、就活の専門家である佐藤さんにお伺いしてみました!

15万人以上の学生に対して、キャリア支援・就活支援を実施

――まずは、佐藤さんのご活動についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

パーソルグループ新卒採用統括責任者に従事する傍ら、2015年からパーソルキャリアが運営する若年層向けキャリア教育支援プログラム「CAMP」を立ち上げて、日本全国の就活生のみならず、アジア各国の学生に対してキャリア教育や就活トレーニングを実施しています。これまで15万人以上の学生の、キャリア・就活支援に関わらせていただきました。

関西学院大学ではフェローを務めていたり、名城大学では池上彰氏がスーパーバイザーを務める「チャレンジ支援プログラム」に参画していたりと、全国の大学で年間200回以上の講座、講演を行っています。その他にも、テレビ番組にレギュラーコメンテーターとして出演していた経験もあります。

幅広く活動しているのですが、一言で表すと「若者の文化創造、就活変革」の活動を積極的に行っていますね。
このような活動を通して、若者たちが将来に期待し、はたらくことにワクワクできるような社会を作りたいと考えています。

はたらくを楽しめない国、日本

――『新しい就活』という本はどのような経緯で出版されたのでしょうか?

『新しい就活』を執筆した最も大きな理由は、ミスマッチが生まれている日本の労働市場に強い課題意識を持っているためです。本の中でも触れていますが、はたらくことに対するミスマッチが起きていることが様々なデータから定量的に示されていますので、いくつか紹介させてください。

まず1つ目は、就活を後悔している社会人の割合です。
若年層向けキャリア教育支援プログラム「CAMP」でリサーチした結果、社会人10年目までの正社員の方の38.1%が就活を後悔しているということが分かりました。後悔の要因として多く上がったのが、「10年後を見据えていなかった」「実際に働いている人の話をちゃんと聞かなかった」ということでした。

続いて2つ目は、はたらくを楽しめている日本人の割合です。
アメリカのギャラップ社が出している調査結果によると、日本で「熱意あふれる社員」の割合は、労働人口のたった6%。
139ヶ国中、132位という衝撃の結果が出ています。つまりは、6%の人しか働くことに対して意欲を持てておらず、多くの人がはたらくことを楽しめていないとも言える状況なんです。

その他にも、社会人になってリアリティ・ショック(理想と現実の違いに衝撃を受けること)を感じた割合や、入社後3年以内の離職率なども調査、分析しました。

――就活を後悔してしまう、はたらくを楽しめない、リアリティ・ショックを感じてしまう、3年以内に離職してしまう...なぜこのようなことになってしまっていると考えますか?

世の中が急速に変化しているにも関わらず、現在主流になっている就活が長期間何も変わっていないからだと考えています。今の時代にそぐわない就活、つまり“古い就活”が原因でミスマッチがいつまでたってもなくならない、というのが私の見解です。

“古い就活”は、大学3年生の夏からスタートします。短期インターンシップなどで企業に触れていきながら、自己分析をして、就職したい企業の絞り込みがおこない、大学4年生で面接・選考を迎える。

こうした枠にはまった“古い就活”を就活生が深く考えずにしてしまうと、リアルな社会というものを知らず、自分の能力を把握していないなかで「はたらく」を思い描くことになります。その結果、入社後に実際の業務内容や職場環境を知り、「あ、違ったな」「こんなはずじゃなかった」と感じ、辞めてしまう。
それが今の就活の先にあるリアルです。

では、そうならない為にどうすればよいのか?
そこで必要になるのが、“新しい就活”です。

今すぐ“古い就活”をやめて、“新しい就活”を始めよう!

――本のタイトルにもなっていますが、“新しい就活”とはどのような就活でしょうか?

最初に、“古い就活”と“新しい就活”の違いについて説明します。
『新しい就活』の本の中でイラストを使って説明しているので、抜粋して紹介させていただきますね。
まずは、“古い就活”と“新しい就活”との違いをイメージしてもらえればと思います。

(イラスト/小野寺美穂)

“新しい就活”について、就活の始め方から説明していきたいと思います。

皆さんは、就活を本格的にスタートする際にどのようなことから始めましたか?“古い就活”で一般的なのは、先輩に就活の相談をしたり、ナビサイトを見たりして、自分に合った企業を見つけようとする行動です。

一方、“新しい就活”では、「人の人生の分岐点に興味を持つ」ということを推奨しています。

私が指導してきた多くの就活生が、先輩への相談やナビサイトでの情報収集によって作り上げられた「即席の興味関心」によって、受ける企業や業界を絞り込んでいました。
「即席の興味関心」によって視野が狭くなってしまい、選考で良い結果が得られず、どんどん迷走していってしまう。これは、“古い就活”をしている就活生がよく陥ってしまう現象です。

この「即席の興味関心」を一度手放してみることによって、“新しい就活”がスタートします。

“新しい就活”をスタートするためには、人の人生の分岐点に興味を持つことが最初の一歩です。

人の人生の分岐点を見つけるには、「何かを成し遂げた人や社会で活躍している人は、どのように今の人生を切り拓いてきたのか」ということに着目してみてください。偉人や成功者の伝記を読む、著名なビジネスパーソンの講演を聞く、もっと言えば社会人の話をたくさん聞くのでも構いません。

人生の分岐点を知ることによって、様々な価値観に触れることができますし、世の中の広さや多様さを実感することができます。
これまで自分が知り得たことだけでなく、一旦ぐるっと世の中を見渡してみる。
「世の中にはこんな仕事があるのか」「世の中にはこんな人がいるのか」ということを知ることが出来ていれば、自分の人生の分岐点で本当の勝負ができるはずです。

――後編では、就活生が必ず悩む「自己分析」について、佐藤さんに聞いてみたいと思います!

自己分析はやめるべき?就活を成功に導く“好きの因数分解”と“未来志向”|『新しい就活』の著者 佐藤裕にインタビュー!(後編)

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